『American Teen/アメリカン・ティーン』★★★★
ちょっとジーンときたDVDを紹介します。
一昨年のサンダンス映画祭最優秀監督賞(ドキュメンタリー部門)を受賞し、
インディアナ州に暮らす5人の“本物の高校生たち”を描いた等身大のドキュメンタリー映画です。
これを観て、本当にアメリカの高校生ってこういう感じなのかなぁ?
と思っていた疑問がすべて解けました。
アメリカの高校生ドラマ、あれ全部本当です(笑)
いやぁ~田舎者は憧れてましたよ、アメリカの学園モノに♪
大きい個人ロッカーに私服登校。
前庭でランチボックス片手に友達とおしゃべり。
週末は仲間のウチでブロンド女子とパーティー三昧。
天草じゃ考えられないっす(笑)
森の場合は平日は部活一筋!
週末はバンドの練習後に畑で拝借したスイカをもって海へスイミング♪
ひと泳ぎした後は夕飯の食糧確保に海釣りというのがほぼ週末の過ごし方。
夜は深夜にやっていた11PMを親に黙ってこっそり観るのが至福のときでした
それはさておき、この映画にも体育会系の花形選手、みんなが憧れる学園女王、
女子に人気のイケメン、恋に戸惑うアート系女の子、誰からも相手にされないオタク…。
いろんなキャラの17歳たちが等身大ででてきますが、
そんな彼らが自分の居場所を探し求めて必死にもがく日々が凄くリアルなんです。
当然のことながらいろんなドラマが起きて見ているとハラハラさせられます^^
特に恋愛関係。
なんでアメリカ人って親しい友人の彼氏(彼女)とすぐ付き合えるのか凄く不思議です。
ホントに相手がコロコロ変わるんだもん。
他人の目はあんまり気にしないってことなのかな?
いよいよ泣いても笑っても卒業まであとわずか。やがてそれぞれに決断のときがきます。
サブカル女子のハンナが映画を作りたくてカリフォルニアの大学へ行きたいって言ったとき
両親から 『お前は親を残して行ってしまうのか?』
と言われてハンナが言ったひとことが 『マイライフ』。
素直にこの作品を観て日本よりアメリカのティーンの方が
精神的に自立できるように育てられているんだなぁと思いました。
身の周りに起こることだけが世界の全てだった高校時代。
あの頃の1年間ってほんとに1度っきりだったんだなーと実感しました。
剣道とバンドと女の子に明け暮れた ’あの時’ を思い出せてくれた作品です♪
本物の甘酸っぱい青春がここに描かれています。
『アメリカン・ティーン』 ★★★★ 星4つです